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LINEST関数

LINEST関数は回帰直線の係数の値を配列で返します。

書式=LINEST(既知のy,既知のx,定数,補正)
戻り値回帰直線の係数の値を配列で返します。
引数既知のy1組のyに対応する配列またはセル範囲で指定する。y=mx+bという関係になる。
既知のx(省略可)1組のxに対応する配列またはセル範囲を指定する。独立した変数を入力したセル、1つの行を指定する。省略時は「既知のy」と同じ大きさの配列が指定されたとみなされる。
定数(省略可)定数bを0にするか以下の論理値で指定する。省略時はTRUEとみなされる。
TRUEbの値が計算される。
FALSE定数項が0となる。
補正(省略可)回帰直線の補正項を追加情報として返すかどうかを論理値で指定する。省略時はFALSEとみなされる。
TRUE補正項が求められる。
FALSE係数と定数項のみが求められる。
使用例入力値から傾きと切片を求める。

①既知のy、②既知のx、③定数、④補正を入力して⑤傾きと⑥切片を求めています。

⑤と⑥の入力値 =LINEST(A2:A5,B2:B5,B6,B7)

この使用例の数式は、配列数式として入力する必要があります。A9セルに関数式を入力してA9 から B9 のセル範囲を選択します。[F2] キーを押し、[Ctrl] キーと [Shift] キーを同時に押しながら [Enter] キーを押します。これにより、A9セルの関数式がB9セルに自動入力されます。

LINEST関数の使用例
関連関数説明
COVAR共分散を返します。共分散とは、2 組の対応するデータ間での標準偏差の積の平均値です。
CORREL2 つの配列データの相関係数を返します。
FISHERフィッシャー変換の値を返します。
FISHERINVフィッシャー変換の逆関数の値を返します。
FORECAST既知の値を使用し、将来の値を予測します。
TREND回帰直線による予測値を配列で返します。
STEYX回帰直線上の予測値の標準誤差を返します。
INTERCEPT線形回帰直線の切片の値を返します。
SLOPE回帰直線の傾きを返します。
GROWTH指数曲線から予測される値を返します。
LOGEST回帰指数曲線の係数の値を配列で返します。
PEARSONピアソンの積率相関係数 r の値を返します。
RSQピアソンの積率相関係数の 2 乗値を返します。